クレジットカードの現金化とは
クレジットカードを利用した現金の調達方法として「キャッシング」という方法があります。
これはクレジットカードに初めから割り当てられている機能で、普段利用する「ショッピング枠」とは別口で枠が用意されており「現金を引き下ろすことができる」というものになります。
クレジットカード利用者は本来このようにして現金を得る事ができるのですが「キャッシング枠」を使い切ってしまった場合などに、「ショッピング枠で現金を得るために換金性の高いものを購入してすぐに転売する」という手段で現金を得るメソッドがあります。
このような手段が「クレジットカードの現金化」と呼ばれています。
収支で考えると確実に損をしている
キャッシング以外にも現金を得る方法をご紹介しましたが、ショッピング枠を利用してどれだけ換金率が高いものを購入しても「購入金額以上の現金を得ることはできない」仕組みになっています。
実際の「現金化業者」のホームページを訪問すると「還元率は最低でも85%」など「あまり損しないように見える」紹介があります。
しかし、例えば「20万円」の物を売却し「85%」の「17万円」で売却したとしても、カード請求が翌月になれば「1ヶ月で15%の利息」が発生したことと同義になります。
これを1年間で見ると「年利180%」と計算する事ができてしまいます。
そう考えるとこの手法でどれだけ損をしてしまうかは容易に想像することができるでしょう。
現金化に違法性はあるのか
損益を考えた際に「年利180%」という衝撃的な数字が出たことから「違法なことをしているのではないか」と考えた方もいらっしゃると思います。
実際に「クレジットカードの現金化」を利用することは犯罪なのでしょうか?
法律に違反しているわけではない
「クレジットカードの現金化」は法律の下では犯罪行為とは言えないのが現状です。
計算できる年利も、実際にその年利で貸付を行っているというわけではなく、あくまで「正味の話」というだけになります。
しかし、クレジットカード会社からするとそのような行為はカードを契約する上で「違反行為」であることは忘れてはいけません。
買取価値の高いものが購入されれば、その情報はクレジットカード会社に渡ることから「違反行為をしているのではないか」と疑いを持たれる可能性は十分にあります。
最悪の場合無期限でカードの利用停止に至るでしょう。
なるべく現金化に頼らない
クレジットカードの現金化は、違法ではありませんが「極めてグレーゾーン」な手法であることから、ご利用はオススメできません。
最悪の場合は犯罪に巻き込まれて「何も得られない」可能性もあります。
そうならないように、日頃から「現金の計画的な利用」と、もしもの場合は「適切な機関を利用する」などで安全なご利用計画を立てて見てはいかがでしょうか